totem は gnome 標準の動画再生ソフトで、 CentOS 5 にも標準でインストールされてます。
これ実は backend で gstreamer か xine を使用して再生するようになってるんだけど、
標準の gstreamer のプラグインは WMV とか AVI, FLV とか全然再生できない。
これを xine 向けの totem でパッケージングしなおして、インストールして動画を再生できるようにしてみた。
まずはバックエンドで動かす xine 関連のインストールをする。
DAG レポジトリを追加して、 yum コマンドでインストール。
# yum install xine xine-lib xine-lib-develDAG レポジトリの追加方法はCentOS 5 で DAG(rpmforge) の yum repository 追加を参考。
コーデック。以下からダウンロードする。
Binary Codec Packages
ダウンロードしたら展開して、 /usr/lib/codecs/ ディレクトリにインストールする。
$ tar jxvf essential-20061022.tar.bz2 # mv essential-20061022 /usr/lib/codecs
次に xine が使用する win 用コーデックの場所をユーザ設定ファイルで指定する。
設定ファイルは ~/.xine/config 。
$ vi ~/.xine/config
decoder.external.win32_codecs_path:/usr/lib/codecs
最後に totem をパッケージングする。
多少 spec ファイルなどをいじってるので、難ありかも。
totem は以下からダウンロードできる。バージョンは DAG の xine のバージョンに合わせて、 2.17.92 を選んだ。
totem - Gnome FTP Site
$ tar jxvf totem-2.17.92.tar.bz2 $ vi totem-2.17.92/totem.spec主な編集内容は、以下にリストしておく。
全部説明するのは面倒なので、以下に作成した spec ファイルを上げといたので興味がある人は見比べてください。
そのままダウンロードして使えると思う。
totem.spec
# mv totem-2.17.92/totem.spec /usr/src/redhat/SPECS/ # mv totem-2.17.92.tar.gz2 /usr/src/redhat/SOURCES/
パッケージングに必要な RPM パッケージは多分 rpmbuild コマンド実行時に要求されるので随時入れていきましょう。
もちろん rpm-build は必須です。
要求されないのに後の configure セクションでエラーになったものとしては firefox-devel 位でした。
実行するコマンドは以下。
# cd /usr/src/redhat/SPECS/ # rpmbuild -bb totem.spec
うまく行けば /usr/src/redhat/RPMS/i386/ に RPM パッケージができてるはずです。
できてたら後はインストールするだけ。
# rpm -Uvh /usr/src/redhat/RPMS/i386/totem-2.17.92-1.i386.rpm
今度は WMV とか AVI もきちんと再生できるでしょう。
作成したパッケージも一応上げときます。
totem-2.17.92-1.i386.rpm
totem-devel-2.17.92-1.i386.rpm
totem-mozplugin-2.17.92-1.i386.rpm
実は xine や mplayer と codecs を入れて、それらのソフトを使えば WMV や FLV などは再生できます。
mplayer のインストール方法は Linux で FLV Movie を作成する を参考にしてください。